バニラエッセンス

DIYが好き。断捨離活動中!読者登録やコメントありがとうございます。

離婚したら自分が性的マイノリティだと気づいた

f:id:ichigo0sky:20200110114829j:plain


恋愛が何かわからず結婚したら体調を崩し、そのまま離婚。
自分がAセクシュアルだと自認しセクシャルマイノリティとして生きていくことにしたお話。

 

Aセクシュアルアセクシャル)とは

アセクシャル(無性愛《むせいあい》)とは、『他者に対して恒常的に恋愛感情や性的欲求を抱かない』ことである。

性愛の性質を持っている人のことを「無性愛者」、または「エイセクシュアル」「ア・セクシュアル」「Aセクシュアル」ともいう。略称として「Aセク」を使うこともある。

 

アセクシャルとは - はてなキーワード


私は人生の中で一度も「好きな人」ができたことがありませんでした。
周りの友人たちは「それは恋愛経験が少ないからだよ」「自分に自信がないからだよ」等いろいろなアドバイスしてくれました。
なるほど……と、思った私はいろんな男性ととりあえず付き合うところから始めてみました。
様々な男性とお付き合いしては別れ…を繰り返し、最終的に友人として付き合いのある男性に告白され、恋人関係になり、最後はプロポーズされ結婚しました。

その時、私は恋愛や結婚というものがよくわかっていませんでした。
恋人関係と言っても、世間の恋人関係とは違い、友人と変わりませんでした。
私は「異性との接触」が気持ち悪いと思っていたのでほとんど接触はありませんでした。触れられるのが本当に苦手でした。
なので、結婚しても友人のような関係はあまり変わらずそれは心地よかったのです。


しかし、結婚すると……

結婚してからパートナーが豹変する、とはよく言うものですが、例にもれず、彼もその一人だったのでした。
結婚生活1か月程で判明しましたがとにかく束縛が激しかったのです。
私は断れない性格のため、飲み会や食事会などがあると、ずるずると遅くなってしまうので、そのたびに遅くなるねと連絡を入れていました。
彼はそのずるずる遅くなるというのが気にくわなかったらしく、メールで怒ってきました。
付き合っている時はそんな人ではなかったので、びっくりしました。
直接怒るのではなく、イヤミったらしい文面だったのですごく気持ち悪かったです。
私に対して怒る時も何か父親のような威圧的な口調になるところが嫌でした。
なんだか所有物として見られているようでした。
私はなるべく予定を作ろうと思い、少しでも暇になると実家に行っていました。
彼に怒られないよう、最初から遅い時間を告げて出かけたりしていました。


体調をくずし離婚

私はだんだんと体調を崩していき、お弁当が手抜きになっていきました。
家事も適当になっていくようになりました。
頻繁に熱が出たりお腹が痛くなったりと動ける状態になく、実家で療養することが多くなりました。
病院へ行っても異常なしでした。

なんとか結婚式も新婚旅行もこなしましたが、また体調が悪くなり、実家へ。

「慣れていないせいだ」「私がワガママなせいだ」と自分を責めつつ、実家で1人いろいろと調べていたら、自分がAセクシュアルなのではないか?と思うようになりました。
Aセクシャルの方のブログなど読んでいるとまさに私のこと!と読んでいるうちに涙が出るほどでした。

・一度も他者に恋愛感情・性的欲求を抱いたことがない
・他人の恋愛話がよくわからない

でも、なんて説明してよいかわからず、体調も戻らず悶々と日々をすごしていました。
その頃は少し追い詰められていて毎晩、包丁を枕の下にいれていました。
自分をいつか刺すという妄想をしていないと、精神を保てなかったのだと思います。お守りのようなものでした。(自傷行為は一度もしたことがありませんしこの時もしていません)
そのうち、ついに夫が私の実家にやってきました。


そして結局、離婚という形に落ち着きました。
約1年程度の短い期間でした。

 

反省そして気づき

 

私の反省点は「世間に合わせる」ようにしてしまったことです。
結婚ということを深く考えず「慣れ」だろうと思っていました。
結果、相手に多大な迷惑をかけてしまいました。

恋愛するのが普通
結婚するのが普通

私は「普通の人」になりたくて必死でした。
身体が弱く、頭も悪いため「普通」にはいつもなれませんでした。
努力してない自分が悪い、といつも責めていました。
でも、無理して普通になる必要はありませんでした。

自分には自分なりの生き方があるのだと気づきました。
ツイッターではAセクの仲間やセクシャルマイノリティの仲間がいて心強いです。
私だけじゃなかった、とそれがわかるだけで嬉しいのです。

まだまだ不安なこともたくさんあるけれど、これからも不器用に、このセクシャリティと共に生きていきます。

 

 

#「迷い」と「決断」  

 

アセクシャル関連本