バニラエッセンス

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小5の時、今後一切関わらないと決めた女がいる

小学生でのいじめがすごく問題になっている。
無視はいけないこと、みんなと仲良くできないのはいけないこと…。

いろいろなことが言われているけれど、ここで私の小学生時代の話をします。

 

私はこの一連のことを機に、その子とは一切喋らなくなり、距離を取りました。
そしてその子は、小学校卒業後の中学1年生の頃、クラスメイトたちからも見限られ、保健室登校になってしまった。

そんな子との出来事です。

 

 

 


小学5年生の夏休み前の週末、3人の友達とキリスト教系の子供集会に行く約束をしていました。
(当時は宗教系と知らずによくわからないまま行っていました)
するとAちゃんが「私も仲間に入れて」と言ってきたので、断る理由もなく「いいよ」と快諾しました。


集会が終わると、いつのまにかAちゃんと2人の友達C、Dの姿が消えていました。
集会が終わったらまた違う場所で遊ぼうと思っていたのに……。
私と友人Bは「どこに行ったんだろう?」と探しました。

まずは一番近いCの家へ、そして次にDの家に行きましたが、いませんでした。
そしてもちろん、Aちゃんの家(正確にはAちゃんのおばあちゃんの家)にも行きました。
集合住宅の玄関横には3人の自転車が置いてありました。
階段を上り、部屋の前(アパートの一室)に行くと、友達たちの笑い声が外まで聞こえてました。
「やっぱりここにいたんだ!」と確信したのでチャイムを鳴らしました。

おばあちゃんが出てきたので「Aちゃんいますか?」と言いました。その際、靴も確認しましたら、やはり3人の靴はありました。
おばあちゃんは引っ込み、Aちゃんを呼びました。その瞬間笑い声は無くなりました。
一度扉が閉まり、再び開くとAちゃんが出てきました。

 

A「なに?」
私「CとDいるでしょ。なんで勝手にいなくなったの」
A「いないよ」
私「自転車もあるし、声もしたよ」
A「いないよ。ほら、靴ないでしょ」
靴を隠したんですね。それにしてもモロバレな嘘をよくつくなぁと思いました。
私「隠したでしょ」
A「隠してないよ」
私「……そっか。わかった」


そう言って、私たちは退きました。
勝手に帰ったうえに、バレバレの嘘までついて、靴まで隠すなんて……。
しかも一言も謝りもしない。
なんて礼儀知らずで頭が悪いのか。
近くが小学校だったので、状況整理のため小学校で少し作戦会議をしようと、学校の中庭に行きました。
すると同じクラスの女の子たちがたまたまそこで遊んでました。

私はその子たちに「いま、こういうことがあったんだ」と経緯を説明しました。

「とりあえず証拠をつかもう!!」と私たちは作戦を決行しました。


クラスの女の子たちは2人グループに分かれ、まず1組目がAちゃんのおばあちゃん家にチャイムを鳴らしました。
私と友人Bは影から見守りました。


1組目「Aちゃん遊ぼう!」
A「いま、CちゃんとDちゃんと遊んでるから無理」


ほら!やっぱりいるんじゃないか!!!
私とBは腹立たしく思いました。


時間をおいて2組目の投入。

2組目「Aちゃん遊ぼうよ!」
A「いま、CちゃんとDちゃんと遊んでるから無理」
2組目「みんなで外で遊ばない?みんなで学校で遊んでるんだよ~!」
A「いや」


証拠は掴んだものの、Aは絶対に外に出てきませんでした。
そして、私たちはクラスメイトにありがとう、と言って別れました。
あとはここで張り込んで出てくるのを待つだけです。


本当に許せなくて悲しかったのです。
向こうから入れてと言ってきたのに、急に姿をくらますなんて。
もともとはB、C、Dと遊ぶ予定だったのに、すっかり予定は狂ってしまったし。
あとから来ておいてこんな無礼なことが許されるのか!?
しかも嘘に嘘を重ねるなんて。直接謝罪されないと許せない!と。
とくにCとDは3歳くらいからの幼馴染だったため余計に悲しかったです。
この人たちってこんな人だったんだ!?と。

 

夕方、5時半。夏なので周囲はまだ明るいなか、帰る時間のチャイムが鳴り始めました。
そろそろ出てくるはず。
2時間くらいアパートの影で身を潜めて待っていた甲斐がありました。

ガチャ、と玄関のドアが開き「じゃーね!」というCとD。
こっちまで歩いてきたのを確認し、私たちは「やっぱりいたじゃん!!」と言いました。

まさかこんな時間までいるとは思わなかったであろう彼女たちの慌てっぷり。
その場で驚きながらAちゃんのおばあちゃんのドアを開け逃げ戻っていきました。
何故、逃げるのか?やはり悪いことをしていると自覚していた。


その後、15分くらいは出てこなかったと思います。
私たちがこのまま帰るとでも?
帰るわけありません。謝ってもらってすらいないし、どうしてこんな扱いをされなきゃいけないのかすらわかりません。
人をバカにするのもいい加減にしてほしかったです。

隠れながら出てくるのを待ち、出てきたところ、腕をしっかりとつかんで「なんで逃げたの!?」と言いました。

そしてAちゃんを呼びつけました。

私「なんで勝手にいなくなって嘘までついたの!?」
A「だって、うちは友達2人までしか入れないから」
私「いや、意味がわからないから。そんな理由で許されると思ってるの!?」
私「あと、なんで二人もそのまま遊び続けるの!?」


たぶん二人はただの快楽主義者でした。
幼馴染にも裏切られて私は本当にイライラしてました。

3人は押し黙ってました。
ラチがあかないと思って「もういいよ」と言って解散しました。


私はずっと一緒にいた友人Bと「月曜日になったら先生に相談しよう」と言ってました。
普段ならこんなこと絶対にしませんが、とりあえず大人に「こいつらはこんなに根性腐ってたやつらなんだ!」と知らせたかったのです。別に制裁されろ!とかそういうことは思ってませんでした。
人間性が悪いということを大人に知ってほしかったのです。



次の日クラスメイトから電話がありました
「Aちゃん(のおばあちゃん)の家に行くんだけど一緒にいかない?Aちゃんも貴女に来て良いって言ってたよ」

普通なら行かないと言うべきなのですが私は「月曜になったら先生に報告するだけだし、彼女はただたまたまその日私たちと遊びたくなかっただけかもしれない。誘われたんだし、行こう。後腐れなく仲良くしよう。きっと彼女も反省しているから私に来て良いと言っているのかもしれない。楽しく遊んで、もう許そう」と思ってホイホイAちゃんのおばあちゃんの家へ遊びに行きました。


私はすぐ人を許してしまうというか、性善説ですから、誰でも間違いはあるし、それは許してあげないとなと自然に思っていました。
裏切られたのは悲しかったけど、嫌われてるわけじゃないし、私も彼女のことは嫌いじゃないし、そもそも人間を嫌いになってはダメだ。そんなのは最低な人だ、と思っていました。


Aちゃんの家には6人くらい集まってました。
2人しか家に入れなかったんじゃないのかよ。とか思ったりもしましたが、スルーしました。

私はAちゃんと遊んだことがあまりなかったのですが、Aちゃんは、やけに自分の自慢話と自分アピールが多かったです。「承認欲求強いんだな。一人っ子の構ってちゃんってこんな子多いもんな。母子家庭だし普段寂しいんだろうな」と、ちょっと自分の話ばかりで気持ち悪いなぁとは思いつつ、許容範囲内でした。

一応、その日は楽しく終わったので本当に水に流そうと思ってました。

 


そして次の日、学校がはじまりました。
私はBと「とりあえず放課後あたりになったら先生に報告するか」と話していたのですが朝の挨拶の時間に

「ばにゅら、B、終わったら談話室に来なさい」と言われました。

談話室という名称かどうか覚えてないのですが、4畳半くらいの和室で、いわゆる反省部屋みたいなものでした。

私たちは今後のことなどわからず「なんだろう?とりあえず先生に報告するつもりだったし先に呼ばれてラッキー」程度に思ってました。

 

私の学年は3クラスあったのですが、その学年のクラス担任が3人全員集合していました。
こんなに先生がいる、と委縮しました。

先生「なぜ呼ばれたのかわかりますか?」

担任教師がすごく冷徹な顔をして言いました。

私「私たちも先生に報告したいことがあります!」
先生「あなたたち、Aさんのおばあさんの家に押しかけて迷惑をかけたそうですね」
私・B「!?」
先生「お母さまから連絡があったんです。Aさんは傷ついてますよ。何故押しかけたんですか」
私「…………そんなことしてません。傷ついたのはこっちです……」

絶句して、最初はずっと押し黙ってしまっていました。
意味がわからなくて、でも先生から目をそらすことも怖くてできませんでした。
大人ににらまれると本当に怖いです。
悪くないのに、私たちはものすごく悪いことをしてしまったかのような気持ちになりました。

私は泣きながら経緯を話しました。こっちの方が被害者だと。
先生の一人(女性)は「そうだったの……」と少し同情的に見てくれました。
そこの救われたのもつかの間、私の担任は「泣くくらいならそんなことしなきゃいいじゃないですか」と言いました。

私が涙したのは、裏切られたこと・大人が味方になってくれないことへの怒りからの涙でした。
今でも、これを打ちながら涙が出ています。

先生は「放課後のこってください。そしてAさんに謝ってください」


私たちは意気消沈しながらうなずくことしかできませんでした。
一日中、暗い気持ちと、許せない気持ちと、怒りでごちゃごちゃになっていました。


放課後、教室に居残りさせられました。

事実確認として、Aちゃん以外の4人が先生と話をしました。
ここらへんは覚えていないのですが、私は怒りに震え、淡々と話していたと思います。

「では、図書室にAさんがいるので謝りにいきましょう」

 

私たちと先生は図書室へ向かいました。
私は重い足取りでした。行きたくないし、もう顔すら見たくありませんでした。

「絶対に謝らない」と胸に誓いました。

図書室の真ん中にあるテーブルにAちゃんが座っていました。

そして私たちも同じテーブルへ座らせられ、先生は謝ってください、と言いました。


私は黙りました。3人はぽつぽつと、「Aちゃんごめんね」と言いました。

何故、CとDまで謝っていたかと言うと、部屋で騒がしかったとか、飲み物を頂戴などと催促したとかの理由でした。(謝らせるくらいならその時に注意すればいいのに…)

私は一人、ずっと下を見ながら口を噤んだ。絶対に謝りたくなかった。
しかし私以外は全員謝った。悪くないのに、謝っていた。

みんなは私が謝るのを待った。

ここで謝ったら負けだ。
私が悪いことになる。
悪くないのに。
むしろ謝ってほしいくらいなのに。
AとCとDは、私とBに謝るべきなのに。
でも、私が謝ればすぐ解散になる。
みんな私を待っている。
それに本当に私は悪くなかったのだろうか?
たしかに意地悪く証拠をとろうと必死になってスパイじみたことまでしていた。
ここには味方なんていないし、もう、完全に私が悪くない!とまでも言えない気もしてきた。


まるで尋問されている容疑者みたいな気分でした。
なにが善悪かすらわからなくなりました。
沈黙に耐え切れず、私はついに「ごめんなさい」と謝ってしまいました。


終わったあと、私は怒りに震えていました。
CとDは「ばにゅら最初、謝らなかったのすごいと思った~」とヘラヘラ笑いながら言ってきた。
誰のせいでこんなことになったと思ってるんだ。おまえらのせいでもあるんだぞ。
こいつらは本当にバカなんだなと思った。こいつらにいろいろ言っても無駄だし面倒だから何も言わなかったけれど。


そして私は一生、Aとは遊ばないし話さないし近づかないと決めました。
他の子たちに話と聞くと、Aは細かいトラブルをすぐ母親にチクって、家庭や学校へ母親からすぐ電話がかかってくると有名だった。
モンスターペアレントというやつだ。(ちなみに母子家庭だ)

なので、一度そういう目に遭った人たちはみんなAとは距離を置いているらしかった。


そしてAは中学に上がると(同じ学区内なので同じ中学)、また友人間のトラブルを起こし、そこで完全に居場所をなくし、中1の途中くらいには保健室登校をしていました。
違うクラスだったのでよく知らないが、みんなは「やっぱり」と思ってた。

遅かれ早かれ、孤立するに決まっていた。

これは、きっと双方に悪い影響しかないと思った。

Aちゃんも孤立するキッカケを自ら作りだしているし、私も心に傷を負った。

母親も悪いが、母親の言いなりになって無理やり謝らせようとしてくる先生の対応が悪すぎる。

教師だって、モンペに苦労していると思うけど、私は教師も、そして友達すら信用できなくなったのだ。
むしろ教師が私に謝るべきですね。


母親にだって、こういうことがあったんだ!と報告したけれど「そうなんだ」くらいで終わった。
(我が母親は子供同士のトラブルには介入しないし、〇〇ちゃんは悪い子だねとかそういう同意は一切しない。非常に中立な立場を貫いていたし、人を罵る言葉を言うと母は非常に怒った)
私の母親はいつもこんな感じで、悲しいことがあっても、フォローもしない。
だから、私はさらに自分のことは誰もわかってくれない、と孤独感を強めてしまった。


私は夏休み直前のワクワク感は何もなくなって、一人、ことこまかに自分だけしか読まない日記帳にこのことを記した。
誰もいない部屋でひとり泣いて泣いて泣いた。


大人は酷い。
私の気持ちをわかってくれる人なんていないんだ。
私は、少し友達にいじわるされたくらいでめちゃくちゃ怒ってしまう悪い人間なんだ。
私が悪いんだ。
私が怒りをもっとコントロールできてたら……。

そんな思いがずっとループしていた。

自分が我慢すれば丸くおさまるし、彼女とはもう関わらなきゃいい。
そういう人間もいるんだ、今回は勉強できてよかった、そんな風に思うようにして私は気持ちを切り替えるしかなかった。

 

私はトラウマがいっぱいある。
話すだけで泣いてしまうから、あまり誰にも話せない。
しかもずっとぐちぐちと言ってしまいそうだから、最終的に笑って軽い感じに話してしまう。

本当はすごくすごく、根をはっている。

悲しくて、悲しくて、どうしようもなく、落ち込むと、ついこのことを思い出してしまいます。

世の中には、こうやって、友達を失くしていった人もいるんだよ、という話でした!!

 



癒されないトラウマを癒されたくて書いてみました。