今回は、2012年4月に発行された『置かれた場所で咲きなさい』を読んだ感想を書きたいと思います。
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この本が発売されたときに、たしかTVで紹介されていて、気になった覚えがあります。
その時、ちょうど私自身、いろいろと悩んでいた時期で(今でもまだまだ悩みは尽きませんが)、その時このタイトルがすごく頭に残ったのです。
将来に悩んでいた時で、この本をその時に読んだ時、余計に悩んだような、そんな記憶です。
なんだか、上から目線で説教くさいな、なんて思ったかもしれません。
10年ちょっと経ち、改めてきちんと読み返しました。
すると、すごく涙が溢れるんですよね。
悩んでいたり、弱い自分を包み込んでくれるような……著者は有名なシスターの方でマザー・テレサの通訳をしたり、翻訳本を書いたこともある、おばあさまシスターさん。
だからでしょうか、この本は慈愛に満ちているように感じるのです。
ちなみに「咲きなさい」とは「そこにいなさい」という意味ではなく「笑顔でいましょう」という意味です。
この「咲きなさい」という言葉に最初、少し抵抗感が何故かあったのですが、咲く=笑顔と思うとスッと納得がいきました。
好きな言葉や、刺さった言葉を紹介します。
不平をいう前に自分から動く
「暗いと不平を言うよりも、
進んであかりをつけましょう」
他人まかせでは幸せは得られない。
自分が光となって世の中を照らそう
P28の項目です。
これは、私も実践したい!と常々思っていることでしたので、心に刺さりました。
何かあった時、ぐちぐちと言うのではなく、なるべく楽しい方向に持って行ったり、自分がエンターテイナーや、ピエロとなって、周りを楽しませる方向に行きたいなと思っています。
周りから「安心する!」「ギスギスした空気の中、あなただけはいつも通りで嬉しい」と思ってもらいたいからです。
何もできなくていい。
ただ笑顔でいよう。
P59の「ほほえみが相手の心を癒す」にでてくる言葉です。
ただ、笑顔でいるだけで、誰かの癒しになれる。
何もできない、誰かの役に立てない、自分はなんてダメ人間なんだぁ!といつも自分を叱責し、自己嫌悪に陥る自分にとって、とても前向きになれる言葉をいただけたなぁと、この一文だけ読んで、まるで自分が赦されたような気分になり、涙がでました。
あなたが大切だと
誰かに言ってもらえるだけで生きてゆける。
P67「心に届く愛の言葉」より。
これは、誰かに「あなたは大切な人だよ」と言ってもらえたり、自分自身に「自分は大切な人だ」と言うだけで生きる自信がつく、という文でした。
こちらも、まったくその通りだな、と思いました。
命は大切。命は大事。そう言うけれど、心には響きません。
でも、誰かにきちんと「あなたは大切な人だよ」と言ってもらえたら、どれほど救われるでしょう。
少なくとも、私は救われた気分になります。
誰かに言ってもらえることがないので、私は自分自身に「私は大切な人だ」と言っていきたいです。
こちらも、涙が流れた一文でした。
一生の終わりに残るものは、
我々が集めたものでなく、
我々が与えたものだ
P100「歳を重ねてこそ学べること」に登場する言葉です。
おそらく著者が言っていることとは、違うかもしれないことをわかったうえで、自分なりの解釈で、私はこの言葉を記憶に刻もうと思いました。
「物」に執着せず、「気持ち」「知識」「思い出」「エンタメ」を人々に与えろと言う意味で私は自己解釈します。
私は常々、あまり物に執着したくないと考え、大事なものは、とにかく「自分の創造した物やことを発信すること」「推しの発言を世の中に残していくこと」なので、私の行動理念と一致しているなぁと思い、刻みます。
以上、置かれた場所で咲きなさいのレビューでした!